100周年に向けて

カワイ創業100年に向けて

時代は日々変化し、消費者のみなさまの満足に対するハードルは高まり続けています。
良質肉の素材を求められた時代を経て、昨今ではお客様お一人おひとりのライフスタイルや
用途・嗜好に対応できる多様な商品が求められる時代になりました。
カワイの商品づくりのコンセプトは、“常にお客様が欲しているものを最優先に考えること”。
これは創業以来、一貫して変わらない企業理念でもあります。
1926(昭和元)年に河合精肉店としてスタートし
『お肉を通して多くの皆さまに喜んで頂きたい』という想いを受け継ぎ歩み続けてきたことが、
株式会社カワイとしてまもなく創業100年を迎えられる原動力になっていると自負しております。
いつの時代も地域の多くの皆さまにご愛顧いただいたことを心より感謝いたします。
これからも皆さまの想いに応えられる食肉企業として「より良い食文化の創造」を掲げ、
さらなる発展を目指し邁進してまいります。

カワイのあゆみ

カワイのはじまり

大正時代後半、大阪市大正区にて、河合熊太郎が『河合精肉店』を創業。
もともと大工をしていた河合熊太郎はお肉が好きで、肉屋を営んでいた親戚から影響を受け、1926年(昭和元年)、大阪市大正区にて肉屋を開設。のちに店舗名を『河合精肉店』と命名します。

戦火から逃れるべく
拠点を大阪から香川へ

1945年(昭和20年)3月頃、疎開先の香川県高松市栗林町にて、河合政雄が精肉店を再開業。
1952年(昭和27年)5月に「(有)河合精肉店」に改組。法人化を行いました。
その後、家畜商の免許を取得。
昭和30年代には、「これからは多くの人に美味しいお肉を届けたい」という思いから、時代に合わせた衛生管理と大阪での技術を一層みがき、家畜商では牛の目利きとなり、香川県一円に足を運び仕入に奔走しました。

多くの人に
美味しいお肉を
届けるために。

1968年(昭和43年)に政雄の息子、政弘が入社。
お肉と向き合うことに特に力を入れていた政弘は、1978年(昭和50年)頃まで、週6日かけて店舗の近隣住民を中心に積極的に御用聞きを行い、お肉に関するお客様のご要望に耳を傾けることを心がけていました。
また、妻の義子と共に、カワイの独自商品である手作りの食肉加工品の開発に取り組んだり、大阪 ・神戸から一流の技術者を雇い、肉のスライス法、盛り付け方、販売の仕方などを学ぶなど、お肉に関するあらゆる技術・知識を熱心に取り入れていました。

1984年(昭和59年)に協同ミートプロダクト(精肉加工関連会社)を設立。生活協同組合コープかがわとの共同出資を行い、製造工程を見られる工場見学ができる工場を作りました。

「ヘルシーミートライフ」を掲げる、
カワイの更なる挑戦。

1977年(昭和52年)5月に業容拡大に向け、『株式会社カワイ』に改組。
1982年(昭和57年)に政弘が3代目社長に就任。
社長就任後、政弘はアメリカ・オハイオ州トレドのアメリカンミートスクールにて肉のカットや技術の研修を受け、技術習得の終了証書を頂きました。帰国し香川に戻った政弘は、本州と四国を結ぶ1988年4月の瀬戸大橋開通を見据え、中四国を拠点とする物流センター設立を計画しました。その後、ミートスクールで学んだ先進技術や知識を活かし、香川県綾歌郡国分寺町にミートセンターを開設します。

1984年(昭和59年)に協同ミートプロダクト(精肉加工関連会社)を設立。生活協同組合コープかがわとの共同出資を行い、製造工程を見られる工場見学ができる工場を作りました。
1988年(昭和63年)に政雄の長年に渡る、精肉にまつわる先進的な取り組みが評価され、勲五等端宝裳(現在の瑞宝双光章)を受賞します。

1987年(昭和62年)に地域の皆様にとってさらに身近な存在で、お肉に関するあらゆるニーズにお応えできるお肉屋さんを目指し、本社を再築しました。11月29日(いい肉の日)のリニューアルオープンでは記念セールも同時開催し、多くのお客様にカワイの商品をお買い上げいただきました。
多様化する消費者のライフスタイルに応えることのできるホームミールショップとしての存在を確かなものにするべく、より良い食文化の創造を目指すカワイの企業姿勢をますます追求しています。

1988年(昭和63年)に政雄の長年に渡る、精肉にまつわる先進的な取り組みが評価され、勲五等端宝裳(現在の瑞宝双光章)を受賞します。

1993年(平成5年)に精肉加工現場と流通経路拡大のため、カワイ国分寺工場を再築。
クリーンルーム、カット・スライスの最新機械など、当時の日本でも先進的な設備を備えた食肉処理場として、中四国での卸売・小売の販売網の拡大が可能になりました。

日本各地から選りすぐりのブランド牛肉を最高の状態でお客様へお届けすること、品質の追求はいつの時代も変わらぬカワイのモットーです。

カワイのこれから

2010年(平成22年)、香川の新たなブランド和牛をセリで競り落とし販売、取り扱いを開始。
当時、讃岐牛に次ぐ新たな香川ブランド和牛「オリーブ牛」は生産頭数が月間2頭ほどと少なく、世間から注目も高くはありませんでした。
「こんな魅力的な和牛が日の目を浴びないのはもったいない。」
「頭数は少ないけど、面白そうだな。」
そう感じた次期代表の河合伸一郎は、カワイでもオリーブ牛の販路拡大・魅力発信に貢献するべく立ち上がります。早速、同年10月に東京ビックサイトにて開催された『地方銀行フードセレクション』に出展し、来場された方に実際にオリーブ牛を試食していただくことで、オリーブ牛について知っていただくきっかけ作りを行いました。以降、讃岐牛・オリーブ振興会・行政とも連携を取りつつ、より多くの方々にオリーブ牛を愉しんでもらうための様々な取り組みに力を注いでいます。

2014年(平成26年)に伸一郎が代表取締役社長に、弘太郎が代表取締役副社長に就任。
先代が掲げていた「選ばれる、肉屋になる」という志を受け継ぎ、カワイがこれからも地域の方に選んでいただけるお肉屋さんであり続けるための様々な新たな取り組みを始めます。
翌年には海外への認知を拡げるべく、ニューヨークにて開催された和牛のセミナーと食品展示会に副社長の弘太郎が参加し、アメリカの食肉卸業者や飲食店などに向けて試食などを通してオリーブ牛の魅力を発信しました。
そして2018年(平成30年)、オリーブ牛の海外での取り扱いが開始。
海外での売り込みはなかなか一筋縄ではいかず、初出展から取り扱いに至るまでに3年の年月がかかりました。
世界各地の飲食店・シェフにプレゼンする日々の積み重ねから、次第につながりが伝播し、アメリカにて海外では初のオリーブ牛の取り扱いが始まりました。
現在では海外から『取り扱いをしたい』と声がかかるまでの評判をいただいており、着実にファンが増え続けております。

100周年に向けたビジョン

皆様に選ばれ、
愛される食肉企業を目指して

オリーブ牛のさらなる販路拡大

2015年から力を入れているオリーブ牛の海外展開について、ありがたいことに2020年までにアジア・北米地域にて取扱・販売いただいております。
今後も世界に向けたオリーブ牛の魅力発信を行って参ります。

持続可能な地域社会に向けた取り組み

カワイでは「持続可能な開発目標(SDGs)」の達成に向け、オリーブ牛の振興、品質と安全の向上、コンプライアンス厳守の徹底、地域の相対的貧困の是正への取り組みを行っております。生産者と消費者の間に立つ私たちだからこそ実現が可能な、地域の食品安定供給に貢献し続けて参ります。

カワイの商品をより身近に楽しんでもらうために

カワイの掲げる『ヘルシーミートライフの創造』という言葉の通り、いつでも、どんなときでもカワイのお肉を楽しんでもらえるように時代に沿った販売形態を展開し、地域のお客様をはじめ、全国各地のお客様のニーズに合わせたお肉を提供し続けて参ります。

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